検索項目の概要

IPC FI ファセット Fターム

【IPC】
 IPC(International Patent Classification)とは、著しい国際間の技術交流、外国特許文献の利用の増大という状況において、特許文献の円滑な利用を図ることを目的に作成された世界共通の特許分類のことであり、1975年10月に発効した「国際特許分類に関するストラスブール協定」に加盟している国の特許文献に記載されています。IPCは発明に関する全技術分野を段階的に細分化したものです。
 パテントマップガイダンスにおいては、IPCの第4版(1985年1月から1989年12月まで使用)、第5版(1990年1月から1994年12月まで使用)、第6版(1995年1月から1999年12月まで使用)及び第7版(2000年1月から2005年12月まで使用)、第8版(2006年1月から使用され随時改定)は日付指定によりその時点で有効なIPC8版を照会する事が出来ます。
 IPCでは、全技術分野をA−Hの8つの「セクション」に分け、各セクションをクラス、サブクラス、メイングループ、サブグループと階層的に細展開しています。
 例)    11   20 / 18
     セクション  クラス  サブクラス  メイングループ   サブグループ
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【FI】
 国際特許分類(IPC)の利用に際して、我が国の技術事情、例えば、我が国特有の技術の存在あるいは諸外国に比べて一段と進んでいる技術の存在により、IPCの展開をそのまま使用すると多量の特許文献が集中するため効率的に検索ができない技術分野において、IPCを更に展開した索引であり、展開記号及び/又は分冊識別記号をIPCに付加する形で構成されています。従って、FIはIPCの利用を円滑にする手段として国内でのみ使用されるもので、国際的に使用される性格のものではありません。
 FIは、原則IPC第8版を細展開したものですが、一部はIPC第4版ないし第7版をベースにしています。FIは、IPCの完全記号(サブグループまでの記号)+(3桁の数字及び/又は1桁のアルファベット)で表されます。

FIの表記形式
 ・IPC記号
    11     / 10
  セクション  クラス  サブクラス  メイングループ  サブグループ

 ・IPC記号+分冊識別記号
    11     / 10  
  セクション  クラス  サブクラス  メイングループ  サブグループ 分冊識別記号

 ・IPC記号+展開記号
    11   20 / 12 ,103
  セクション  クラス  サブクラス  メイングループ  サブグループ 展開記号

 ・IPC記号+展開記号+分冊識別記号
    11   20 / 18 ,540 
  セクション  クラス  サブクラス  メイングループ  サブグループ 展開記号 分冊識別記号
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【ファセット】
 ファセット分類記号とは、FIの全範囲あるいは所定の範囲(例えば、サブクラス又は複数のグループの範囲)にわたって、FIとは異なる観点から展開されている記号のことであって、これによりFIとは別の観点からのサーチが可能となります。ファセット分類記号には、3個の英文字が使用されます。
 ファセット分類記号の第1番目の英文字は、通常、該当するセクション記号と同一ですが、複数の分野にまたがる技術の横断的なサーチを効率よく行うために設けられた広域ファセット分類記号では、「Z」が用いられます。また、第2番目及び第3番目の英文字は、「I」と「O」を除いた英文字が使用され、これら3文字からなるファセット分類記号は、重複しないようになっています。

・ファセット分類記号の例
                             
 A61K 医療用、歯科用または化粧用製剤
  ファセット分類記号
  適用範囲 6/00〜49/04
    AAZ ・・・・発汗剤
    ABA ・生体防御機構に作用する医薬
    ABB ・・抗体生産機構に作用する医薬
    ABC ・・・免疫制御剤
    ABD ・・・免疫促進剤
    ABE ・・抗炎症剤

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【Fターム】
 Fターム(File Forming Term)とは、文献量の著しい増大及び技術の複合化、融合化、製品の多様化といった昨今の技術開発の動向に対して、特許審査のための先行技術調査(サーチ)を効率的に行うために、機械検索用に開発された技術項目のことです。
 現行の国際特許分類(IPC)は、単一の技術的観点を中心に展開されており、技術の区分けも粗いため、IPCのみでは、特に最近の発展した技術分野においては数百件から数千件もの先行技術文献を調査しなければなりません。これに対して、Fタームは、種々の技術的観点(目的、用途、構造、材料、製法、処理操作方法、制御手段など)からIPCを所定技術分野毎に再区分、あるいは細区分したものであり、Fタームを組み合わせて検索することにより、関連先行技術を効率的に絞り込むことができます。

 Fタームは、テーマコード5桁+観点2桁+数字2桁にて構成されますが、通常、テーマコードは別途表示されるため、前5桁が省略された、観点2桁+数字2桁が「Fターム」とされます。
 一部のテーマについては、さらに付加コードと呼ばれる1文字の記号が設定されているものもあります。付加コードは、Fタームの後ろに“.”を付けて付加します。

  例)  5D044 DD 11
      テーマコード 観点  数字

      2E110 GA 03 .W
      テーマコード 観点  数字 付加コード


以下に、Fタームリストの具体例を示します。
2B001 田植機の機枠
A01C11/02 101
AA AA00 AA01 AA02 AA03 AA04 AA05
AA07 AA08
AA10
田植機の型式(その他) ・乗用型 ・・フレ−ム可動 ・・車輪移動 ・・非4輪 ・・一軸車輪
・歩行型 ・・一輪
・奇数条植
BA BA00 BA01 BA02 BA03 BA04





植付作業機の装着方式 ・リヤマウント ・ミッドマウント ・フロントマウント ・植付ユニットの相互の配置が特殊なもの





BB BB00 BB01 BB02 BB03 BB04 BB05




植付作業機の装着構造 ・植付作業機が移動可能なもの ・・植付作業機が上下昇降するもの ・・植付作業機が横水平動するもの ・・植付作業機がロ−リングするもの ・・植付作業機がピッチングするもの




 
【IPCとFIとの関係】
 IPCとFIの細分化の概念を示すため、具体例として、IPC第6版の G11B20/18 と、FIの G11B20/18,542D との関係を以下に示します。

 
【階層関係】
 IPC,FI,Fタームにはいずれも、階層という概念が採用されています。階層は「・」(ドット)で表され、最上位から、“ドットなし”、“・”、“・・”、“・・・”、…というように、“・”の数で階層関係が表され、“・”の数が少ないほど上位の階層となります。
 パテントマップガイダンスの各照会サービスにおいて、FI、Fターム、IPCを照会すると、階層関係も表示されます。
 FI・Fターム検索において、あるIPC,FI,Fタームを用いた場合、通常はそのIPC,FI,Fタームよりも下位の階層のものも検索の対象になります。下位階層を含ませたくない場合は、各検索条件の前に“$”を付加します。
なお、FIの分冊識別記号間には階層関係はありません。

 例)
  検索条件 検索範囲
G11B15/60の下位階層に
G11B15/61がある場合
G11B15/60 G11B15/60+G11B15/61
$G11B15/60 G11B15/60
AA01の下位階層に
AA02とAA03がある場合
AA01 AA01+AA02+AA03
$AA01 AA01
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