** Fターム解説(2/2) **
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  • 参考図書
  • 「JIS用語辞典 輸送・包装編」903〜924頁 発行所 財団法人日本規格協会
    (本テーマで用いられる、フォークリフトトラック用語の説明。)
  • フリーワードの利用
  •  フリーワードは、データシートに*印で指示されたタームを付与した時に選定している。*印は、すべての「その他」のターム、及びAE38(特殊貨物専用アタッチメント)、AE39(非荷役アタッチメント)のタームについている。
     「その他」のタームに該当するもので、特徴的な事項と思われるものは、「その他」に該当するターム記号の後に「名詞形」で記入している。
    (例.AA20□□□□)
     タームAE38(特殊貨物専用アタッチメント)を付与した場合は、その貨物の名称を、例えば(AE38消波ブロック)のように記入している。又、AE39(非荷役アタッチメント)を付与した場合は、そのアタッチメントが何であるかを、例えば(AE39床掃除用モップ)のように記入している。
     又、その観点中の何れかのタームに該当する技術で、そのタームに関する特徴的事項があれば、「その他」のタームにも付与した上で、「その他」のタームのフリーワードと同じ形式でフリーワードを記載している。
  • Fターム解説文献の対象
  • 発明の詳細な説明に記載されている実施例(複数ある場合は全ての実施例)を文献解析の対象としている。(従来技術は、文献解析の対象としていない。)
  • 「観点」「ターム」および「その他のターム」の利用上の注意点
  •  観点を表わすターム(記号00)は使用していない。
     「その他」のタームは、その観点について展開されている何れのタームにも該当しない場合に付与している。又、その観点中の何れかのタームに該当する技術であってそのタームに関するフリーワードを抽出したい場合には、その技術が該当するタームに付与していると共に「その他」のタームにも付与している。
     該当するタームについて全て付与している。下位タームに付与した場合は、原則として上位タームには付与していない。但し、下位タームに該当する実施例の他に上位のタームに該当する実施例が含まれている場合は、両方に付与している。
     (3A)必須ターム
    観点AA(リフト車のタイプ、用途)及びAB(昇降手段)のタームは、全文献について必ず選択付与している。
     (3B)クレーム中の記載を要件とするもの。
    観点FH(油圧装置)は、クレーム(特許請求の範囲、実用新案登録請求の範囲)に該当する記載があるときにのみ選定している。
  • 代表図面、代表頁の利用
  • 図面があれば代表図面を選定し、図面がない場合、代表頁を選定している。
    図面は、発明・考案の要部の構成が把握できるものを選定している。
    代表頁は、発明(考案)の目的・効果が記載されている頁を選定している。
  • その他の注意点
  • (1)このテーマの考え方
     カバー範囲
    このテーマでカバーされている技術範囲は、国際特許分類のB66F9〜11の範囲です。
    この分類は、荷物などの持ち上げや巻き上げの一般分類になっていて、そこには荷物を昇降させるリフト装置が分類されています。これらは大抵、荷物を持ち上げるとともにそれを運ぶ必要から、車輪を備えています(まれに移動しないものもあります)。
    物や人を持ち上げる装置として、クレーンやエレベータをすぐ思い浮かべることができますが、残念ながら、これらはB66Fに属するのではなく、それぞれB66CやB66Bの分類に属し、直接このテーマでの解析の対象とはなっていません。
    (もっとも、クレーンやエレベータの技術でも、B66Fにとって参考となる公報は、このテーマの公報として取り入れられていますが。)
     対象となる具体的技術
    そこで、このテーマで解析の対象となる具体的なリフト装置はなにかと言いますと、まず第一に、工場や港で荷積み荷卸しのために走り回っているフォークリフトがその対象となります。
    ついで、荷積み荷卸しではなく、電信柱の上や、ビルの壁などの高いところで作業をするために、人を高いところに持ち上げる高所作業車が対象になります。高所作業車は、そのルーツが色々で、クレーン、足場、フォークリフト、はしご消防自動車などから発達し、以前はそれぞれ別の分野に属していましたが、分類改正によりB66Fに分類されるようになりました。
    三番目に多いのは、スタッカクレーンです。これはクレーンとは言っても荷物を鈎で引っかけてワイヤーで巻き上げる普通のクレーンとは少々違います。スタッカクレーンは、普通工場の倉庫で使われ、背の高い棚の間の狭い通路に敷かれたレールに沿って行き来し、高いところにある棚から荷積み荷卸しを行う装置です。スタッカーとは、「荷を積み上げるもの」という意味の英語です。
    最後に、最近増えてきたもので、ラダーホイストがあります。これは、「梯子式吊り上げ装置」といった意味の言葉で、典型的なものは、一種の梯子車になっています。
     観点AA、ABの考え方
    AAは、どのようなリフト(車)に本件が属するかを宣言するターム。ABは、本件のものがどのような形式のリフト手段を備えているかを指示するタームです。
    すでにお話しましたように、このテーマはリフト装置(持ち上げ装置)をその解析の対象としていますから、解析に当たって、まずこの発明はどのようなリフトに属するのかを大分けすることが、この分野の技術の分類に役立ちます。
    AA、ABのタームは全文献に付与することになっています。これは、このテーマの公報であれば、かならずリフトと関係があるに違いないという前提があるためです。
    (但し、時々、なんのリフトに属するのかまったく分からないものや、リフトとは関係ないものも混ざっています。AE荷係合要素や、CA車体の構造的特徴などと関係ある他分野の技術を、参考としてこのテーマに取り込んだりした場合、そういうことが良く起こります。こういったものへの対処法は後で述べます。)
     なにも書かれていないときのAA、AB
    図面をいくら見ても、又明細書をいくら読んでも、とてもリフトとは思えない、当然持ち上げ手段もまったく見あたらない。しかし、発明の内容はこのテーマに関係していそうだと言うとき、AA20(その他)を選びます。フリーワードは、その発明が本来何を対象としていたか分かるときは、たとえば、「無人走行台車」「搬送車両」などと、又全く不明の時は「不明」とします。
    ABは、リフトを備えていそうにないのですから、止むをえませんAB20(その他)を撰び、フリーワードは「不明」とします。
    (なお、発明の内容も本テーマと無関係なら、なにかのミスで入り込んだ公報と思われますので、解析不要案件としてキーパーソンに問い合わせます。)
     曖昧なときのAA、AB
    荷役用と推定できるときは、AA01(荷役用)ということになりますが、一筋縄ではいきません。すでにお話しましたが、この分野で荷役用のリフト装置といえばフォークリフトが主流になっています。出願人もこのことを当然の前提として明細書を書いていますので、特にAE(荷係合要素)がらみの発明などは、対象となるリフト装置の記載を省いてきます。
    明細書には、「リフト車」、「リフトトラック」、「荷役車両」、「フォークリフト」、「フォークリフトトラック」などという用語で簡単に言及されています。そこで、このような用語が見られる場合(他に手がかりがないという前提で)、当業者の常識に鑑みてAA02(フォークリフト)を付与することとなります。
    さて、この場合の昇降手段ですが、特に触れられていない場合は、AB13マスト式昇降手段を選びます。マストは、フォークリフトの一番常識的な昇降手段だからです。なお、ここで、「他に手がかりがない」という前提に注意して下さい。手がかりがあれば、当然話は別ということになります。
    明細書が比較的詳しくリフト装置を説明しているとき、大原則にたち戻って、明細書から読み取れるそれぞれのタームを選んでいくことになります。例えば、フォークリフトではあっても、マスト風の昇降装置の説明を良く読んでみるとマストに当たるものは固定式の一組のガイドレールでリフトブラケットの昇降に伴って伸縮しないことが明らかであれば、AB07(垂直定長ガイド)を選ぶというように、記載に基づいて実質的に判断して行きます。
     AA、ABのリンケージ
    フォークリフトに対してはマスト、高所作業車に対してはブーム、スタッカクレーンなら門型コラムというのが大体お定まりの組み合わせですが、相手が発明となると例外というものが必ずでます。ブームの先端にフォークを備えた「フォークリフト」、マストを持つ「高所作業車」、上から下がる垂直なテレスコピックブームを持つ「スタッカクレーン」などは頻繁にでてきます。明細書を良く読んで判断しないと裏をかかれます。
     マスト、定長ガイド、垂直テレスコピック
    この三者の区別を苦手とする人がたくさんいます。マニュアルをよく読み、実例を通じて区別をおぼえて下さい。
    又、マストの下位にあたる、AB14からAB19までの各タームは、特殊なマストを扱っています。マストについて詳しい説明があるとき、これらのタームに該当しないか注意する必要があります。
    特に、モノマストや、セルフクライミングリフトなどは良く見落とされます。
     常識的なフォークリフトの形式
    マニュアル705ページに、常識的なフォークリフトの図が載っています。車で移動し、昇降手段として内外2組のレールを持つマストをそなえ、マストにはリフトブラケットが昇降自在に取り付けられ、リフトブラケットにはフィンガーバーを介して標準仕様としてフォークが備えられ、チルトシリンダでマストを傾けてパレットへのフォークの抜き差しを行います。
    フィンガーバーには大抵バックレストが、運転席には大抵ヘッドガードがついています。マストの昇降と傾け(チルト)とは普通油圧シリンダで行われ、リフトブラケットは、大抵チエンを介して持ち上げられます。この構造はマニュアル720ページを参照して下さい。
    標準的なフォークリフトというものは以上のようなものですので、これらの機構について特に発明のポイントや役立つ工夫がなければ、通常タームは付与していません。
    そこで、AD01(リフトブラケット)、AE02(フォーク)、BA02(マストに対する昇降)、BB02(マストの起伏)、BD02(シリンダによる昇降用駆動)、BE02(シリンダによる昇降以外の駆動)、CA12(車輪)などのタームは、無闇に付与していると、ほとんどのフォークリフトに関する公報に同じタームがついてしまい、サーチの手がかりにならなくなります。標準的なフォークリフトであることは、AA02、AB13のタームで大体わかりますAC以降の観点については、特に発明のポイントや、工夫がみられる場合にのみ付与して下さい。
     チルト、起伏
    BB02、03(マストの起伏、ブームの起伏):標準的なフォークリフトは、必ずチルト装置をそなえています。
    又、ブーム式高所作業車は、ブームを起伏して作業台を昇降させます。機械的に付与していると、本当に運動に特徴のある文献がノイズに埋もれてしまいます。
     駆動シリンダ
    BD02、BE02の(シリンダによる駆動):多くのリフト装置が油圧駆動式であり、たいていの油圧アクチュエータが油圧シリンダです(油圧アクチュエータには、シリンダの他に油圧モータなどがあります)。
    機械的に付与すると、ほとんどの文献にこのタームがつき、本当に特徴のある文献がノイズに埋もれてしまいます。かなり詳しい説明や、それに関する工夫(たとえば、取付方が特殊であるとか)がなければ付与していません。
     マストのチエンと観点CB
    CB(配管、配線構造)について、標準的なフォークリフトは、シリンダの力をチエンを用いてフォークに伝えています。これに機械的にCB02、10(マスト、コラム)を付与していません。
    さて、CBの観点については、本来、リフト用の負荷部材であるチエンやワイヤは、別建てのタームを設けようとしていたのですが、タームを圧縮する関係上これらもここに同居させるに至ったものです。そこでここでは引っ張り用のワイヤや、信号用のケーブルなどが混在して解析対象となっています。
    タームを圧縮した関係で、CB内には、使用ケ所、索体の種類、引回し方の特徴という、本来3つの観点を構成する3つのカテゴリーが同居しています。これらの3つのカテゴリーのタームを組み合わせて技術をとらえるのが、CBのターム付与のコツです。
     油圧装置の考え方
    FH(油圧装置)は、クレームに記載があり、かつ油圧装置として特徴がある時にのみ付与します。その理由は、ほとんどのリフト車が油圧リフト機構を持つためであり、又、その機構が普通のものか、特殊なものか判断するのが大変なためで、なんにでもこのタームを付与すると、肝心のものがノイズに埋もれてしまうためです。
    そこで、クレーム(特許請求の範囲)に記載、すなわち発明のポイントとして認識されている場合にのみ解析することとして、負担を減らし、又ノイズを減らそうとしたものです。
    クレームが、「A装置において、Bであることを特徴としたA装置」という形式でかかれていた場合、「A装置」の方に油圧装置が入っていても、必ずしもFHのタームの対象とならないことがありますので、注意して下さい。
    例えば、「マストと、リフトシリンダと、チルトシリンダとを有するフォークリフトにおいて、マストにバックミラーを取り付けたことを特徴とするフォークリフト」などというクレームでは、たしかにリフトシリンダと、チルトシリンダとがクレームに入っていますが、油圧装置として特徴があるとはいえません。特徴があるとは、上の形式でいえば、「Bであることを特徴とした」という部分で油圧装置が言及されている場合を言います。
    例えば、「リフトシリンダを有するフォークリフトにおいて、リフトシリンダ内にクッションバルブを設けたことを特徴とするフォークリフト」とか、「リーチ式フォークリフト車において、リーチシリンダを平面内で揺動可能にマストと車体とに止着したことを特徴とするフォークリフト車」などが、これにあたります。
     BFとBGとは、セットになっている。昇降、水平スライド部等の、ガイドに沿った移動機構を、統一的に解析するねらいがある。
    使用ケ所が違っても類似した技術が用いられるために作られた観点である。
     DA、DB(技術的特徴点、技術目的):IPC分類からまったく離れた独自の観点。
    アイデアのポイントにせまるものが多いので、他のタームに適当なものが無いときなどに、特に検討すべきである。
    逆に、他の観点で充分発明がとらえられるときには、漫然と付与してはならない。特に、10(その他)には、他のタームではどうしても発明のポイントがとらえられない時、付与している。
    フリーワードは、簡潔に。当たり前で抽象的な目的(例.構造簡単、操作容易、能率向上、経済的)などについて、フリーワードを乱発しない。ノイズの増加につながる。
     FD(検知量)は、BH、CBの観点とセットにして付与している。つまり、その検知量がどのような部材や機構の、どのような運動に関係しているかをセットでとらえたいため。ターム節約のため、このようにしている。
     AE17(搬送手段との間の荷受け渡し)は、荷受け渡し部に拡大解釈して良い。(相手が、必ずしも搬送手段でなくとも良い)。
    特に、ラダーホイストなどで、ここにポイントのある昇降荷台を備えたものが多い。
     FA(安全、制御種類)、従来は、安全装置と制御装置とは別物であり、前者はガードやカバーなど、後者は操作機構(手動式の)などから発展したが、進歩するにつけて電子化し、互いに電子的なシステムの中に融けあい、区分できなくなってきた。
    装置の構成でとらえるより、目的やタイプでとらえる方が良いので、そのようなタームを並べている。
    又、近年システム管理的なものが増えてきたので、FA01〜05で対応した。なお、機械手段のみで構成されるものはFGを、油圧手段に関するものはFBを参照。
    (2)3F333
    観点AA、AB付与フローチャート(荷役用を中心とした)
    (イメージ1)
    (3)3F333の対象となるFI
    (イメージ2)
  • 検索キーの具体例
  • (イメージ1)(イメージ2)


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